MUKU-DATA  左から、黒部板目ヘギ板矢羽根網代、野根板板目、野根板柾目(共に5寸巾)

昨日の押え竹に続き、
本日も数寄屋部材としてその表情が愛でられている枌板(へぎいた)の事
ナタで切込みを入れて木槌でたたき手で割いていく、
この作業を繰り返し、
網代用は1mm以下、幅のある野根板は2~3mmまで
薄くしていきます。

鋸で製材された木肌とは違い、
木が繊維にそって自然に割けた凸凹したその肌は
なんともいい感じなのです。

因みに、曾爺さんも材木屋創業の前は(大正~昭和の初め)
屋根に葺く木端の「木端ヘギ職人」だったそうです。

茶室天井でよく目にするスタンダードな
黒部板目ヘギ板矢羽根網代
(黒部ってネズコのことですが、黒檜をクロベと発音するみたいですが、
黒檜(クロベ)→ 黒部(クロベ)の文字に変わったのでしょうか・・)

黒部柾目ヘギ板 親子矢羽根網代

黒部柾目ヘギ板 親子石畳網代

他に亀甲網代があったり、色の違う材を組み合わせたり、
ザラザラした素材なのに色んなパターンを繊細に編み上げる。。

日本って凄いなぁ・・
って思います。

枌板の幅4寸、5寸と広いものは野根板といいます。
写真は5寸幅です。

黒部野根板5寸板目

黒部野根板5寸柾目

この野根板を並べ押え竹に
鉄替折釘を使って留める予定です。

手で裂いて引き割った板なのですが、
角度によって独特の光沢があるのも魅力です。

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